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ゲーム・オブ・スローンズ最終章の感想(発掘)

(夏ごろ下書きしたものを今頃UPします。忙しくて完成させる時間がなかった……)
 
ゲースロ全話見終わったので最終章中心に感想を書いておこうかなと思います。ネタバレすると思うので未見の人はバックしましょう。海外ドラマは最高だぜ!みたいな表面的な褒めブログじゃないのでそれが合わない人もブラウザバック!海外ドラマにしては比較的繊細な部分もあってとても面白いシリーズだったな、とは思ってるけどね。
 
 
 
 
結末には満足しています。ラストが良かったですよ。ジョンはあれで良かった。器じゃないもの。器じゃないんだよジョンは。田舎の人だし。まさか今の時代に血統の正統な男性を統治者に据えるようなラストにするわけにいかないわけだからジョンは最初からなかったけどな可能性。
 
ドラゴンを殺せばよかったのに、と私は思った。まあそれでも戦争になるし、デナーリスにとっては最悪の予後かもしれないが。
このごろ私はナチ関連の書籍をよく読んでいるせいで近代に絶望を感じるようになってしまったのだけれど、奴隷解放者デナーリスは近代理性の象徴のように発展し、しかしドラゴンの炎はまず間違いなく大量破壊兵器の暗喩でもあって、だから最終章においてデナーリスがこうなることは目に見えていたよね。ここまで振り切れずとも、彼女が玉座に着いて平和と秩序の時代が訪れるもどこか不穏と危うさを残すという終わり方でもよかったんじゃないかとは思うけど(我々の歴史の今に引きつける意味で)、まあ、それじゃ終わった気がしないから駄目なのか。
 
シオン。このシリーズにおいて最初から最後まで完全な物語(物語の起承転結)を描いてもらえたのはシオン・グレイジョイなんじゃないかな。サンサ……も成長という意味では物語になってるんだけど、リトルフィンガーがボルトンにサンサ渡したのが意味不明すぎてな(でもそれはサンサのせいではないし、キャラクターとしてのサンサはその展開を受けてちゃんと成長したんだけど)。あれ何だったの? キャトリンをネッドの兄に持ってかれた時点でNTR属性ついちゃってましたか??
 
アリアのドラマは視聴意欲の牽引力という意味ではいちばん面白かった。どうなるんだろうどうなるんだろう、をいつも引っ張っていたよね。でもそのドラマのどれもが、どこにも繋がらなかった印象もある。
一種のチートキャラではあるので、例えばデナーリス陣営がアリアをサーセイの暗殺に使わない理由なり、暗殺しても失敗するなりをちゃんと描かないと整合性が取れない気がした。アリアがサーセイ暗殺してればあんなこともこんなこともなかったじゃん!ミッサンディ!!
 
原作を追い越してからどうもおかしくなったとも言われていますが、まあ確かに、特に最終章はどうもね……。夜の王戦の作戦のなさには参った。メインキャラほとんど死なないし。
 
シリーズでこれだけはおかしいだろうという所が一つある。シーズン6の冒頭のダヴォス。あの状況でダヴォスがメリサンドルにあんなこと頼むのは無理があり過ぎるでしょう。一度でも死者の復活を目にしたことがあるならともかく。(あるんだっけ?)発想的にもありえないし、メリサンドルとの因縁的にもありえない。
 
あと、ぜんぜん話の破綻というわけじゃないけど個人的に許せないことが一つある。シーリーン姫のことだよ!ぜつゆる。他の残虐はどうでもいいけどあの件だけはぜつゆるですよ私は。メリサンドルは好きだけど〜〜〜。年の行ったマンスには矢の情けがあったのにシーリーン姫にはないってのも酷すぎません?!
 
 
ドラゴンを殺せばよかったのにな。そしたらまた群雄割拠の戦争が抑えきれなくなるのだけど、そこでティリオンの口八丁が復活して(デナーリスの手になってからティリオンの能力は活かされなくなった)、まあまあどうにかなるみたいなティリオンの活かし方も観たかったかな。
あれだけ何でもありの陰謀劇だったというのに、最後は結局都合よく闇や野心を抱えていない良い人ばかり残って、憂慮なく終われるハッピーエンドだったけど、毒の抜けたハッピーエンドだなあとは。でもまあラストシーンの格調高さには本当に納得しているので不満はない。
 
 
一番好きなキャラはオベリン・マーテルです!