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『B: The Beginning』 全話視聴感想

 

B: The Beginning  THE IMAGE ALBUM

B: The Beginning THE IMAGE ALBUM

 
中澤さんの監督作品ということでNetflixに加入して視聴しました。この系統の作品はあらかた言及してきたように思いますので感想を上げます。謎の使命感。
やはりさすがと言いますか絵作りと演出のセンスは素晴らしく、最初から惹き込まれます。ただしかし序盤がですね、事件の内容はともかく、解決過程の示し方に論理性がなくて(それがキースの特殊性であるとはいえ)、うーん、そのせいでキャッチされないんですよ、視聴意欲が。数式で天才的解決というと米ドラの『ナンバーズ』を思い出すのですがそこまでの明快さはなく(まあそっちに寄せても何番煎じになってしまうし……)。

ところで雰囲気にそこはかとなくエルゴプラクシーぽさを感じるのは音楽のためか?

ちょいちょい妙なコメディ演出もよくわかんなくてだんだん私の視聴態度もネガティブになってきて“内通者はおまえだったのか―”というときにも私的には、誰だっけ、モブ? 状態で、ほんとどうしようかなと思ったんですけど。
でも丁度そのくらいのところからこの作品は異様に面白くなっていきました。論理性のなさの意味がわかってくる頃くらいからですかね。その説明があるわけじゃないですけどね。後半はほとんど一気見しました。最後まで複雑で密度が濃くて観終わった後にかなりの満足感がありました。ED後のクリフハンガーぽいあれも良いと思います。(だって、※ここからややネタバレだけど※、あの子たちの献身は尺の短さからまあそういう設定のものとして呑み込むしかないのかなあと思いながら観てはいたけれど、どうにも嘘っぽさありましたもんね。その意味で納得のいくヒキでしたよ。

たぶん最初から見返したら改めてよくわかって面白いという造りであろうかとは思うのですが、掴み、という意味では序盤がなあ。中盤からは本当に面白いので、序盤をもうちょっとよく考えてほしかったです。キャッチーな焦点が欲しかった。でも絵と演出センスがいいから多少分かりづらくてもべろべろ観つづけられちゃうんですよね。惰性でべろべろだらだら観つづけていれば中盤からは嵌まれます。新規性とか社会的テーマはぜんぜん感じないジャンル定型な作品ですが、作劇のクオリティは高いですので世界配信作品としても合格点でしょう。

欲を言えば、ヨーロッパを舞台にしたクライムサスペンスならば、担当検事の顔色をうかがいながらの捜査、みたいなヨーロッパミステリのお約束を踏襲して欲しかった気もしますがまあ制度は国にもよるし、これは特殊チームですしね。

キャラクターのヴィジュアルも観せ方も素敵ですので女性にもおすすめ。私としてはエリックがおすすめ! エリックが長々キレるとこが可愛かったです! おすすめ!

以上です。