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『BLOOD#』

 

BLOOD♯ (マッグガーデンノベルズ)

BLOOD♯ (マッグガーデンノベルズ)

 
amazonのおすすめ商品をつらつら眺めていたらBLOOD+の朗読劇が出てきましてね、見慣れない商品だったので日付を確かめたら最近の発売でびっくりしまして、さらにそこから辿って藤咲監督による続編小説が今年になって出ていたことを知りました。
何と懐かしい。
さっそくKindle版を購入して読みました。あまりに懐かしいので感想を書きます。
 
そりゃあTVシリーズのラストの状況で小夜が眠りについたら双子が物思う年頃になれば絶対に誤解でこじれてトラブるに決まっているよねというそのとおりの事が起こったり起こらなかったりというのがストーリーの大筋です。だけど意外と、予想していたよりもドロドロしたりしないのはやはりカイに育てられた子達だからなのかもしれないけれど。
ドロつくのが読みたいわけではないので丁度いいんですけどね。サラッとしてて。でも感情のドラマが描けてないといえば描けてないような気もして、TVシリーズ当時の作劇の瑕疵がそのままここでも再現されてる懐かしさがある……。
基本ベースは女子向けの萌えポイントを押さえたお話であり、女王とシュヴァリエ(新カップル誕生です)の絆をきっちり描いているのでその点は高評価です。
デヴィッドってTVシリーズにもデヴィッドってキャラいなかったっけー?ぐらいのふんわりした記憶力のまま読みはじめましたがデヴィッドってあーなるほど、そうだった、そうだった、そっかー。ほー。ほー。他にもあの人やあの人やまさかのあの人がラスボスとか、懐かしいですね。でも彼はどうせ復活するならもっと本当に執着から復活してほしかったかなあ。
 
物語と関係ないところでちょっと気になったのは、センシティブな時事問題に絡んで少し無神経に感じる言及が何度かなされるんだけれど、大丈夫なんですか。反語なのかと思いきや両論のフォローもなくて。(やたらと“地元の人間たちじゃない”ことを強調するんです。)
切っても切れない舞台として扱っておいて、こんなふうに言わせてしまうのか〜と思ったのですが、今の時代はこういう視点で書いたほうがいいんですかね……。
 
bloodシリーズに共通の核っていうのは唯一無二のオリジナルな存在としての〈小夜〉(の孤独)だろうと思うのですが、BLOOD+だけは異質で、主人公に双子のディーヴァがいて、そしてディーヴァの娘たちのように女王が増えてゆき、ほかにも繁殖している可能性はある。それがBLOOD+の特色であり、続編を発展させるならばバトルロイヤルになるんだろうなあ、という方向性が♯で明確になったように思います。