Rejoice!@はてなblog

The power of the Web is in its universality. Access by everyone regardless of disability is an essential aspect. ―Tim Berners-Lee

サイコパス2 第11話「WHAT COLOR?」

 
(もろもろ私事の提出物期限をきりぬけましたので)年をまたいだ挙句に本日が劇場版の公開日ですがいまごろ2期最終回の感想を上げます。ちなみに私事周辺で予定が狂ったため劇場版は劇場に足を運べるか微妙な情勢でございます。納得してくれ諦めてくれ私!
 
――
 
サイコパスで私がいちばん好きなカップリングは〈朱ちゃん×シビュラシステム〉です。それを改めて確認した2期最終回。2期がどう展開しても最終的にここ(ドミ声シビュラとの手打ち)に着地してくれれば私の中のサイコパスの統一感が崩れることはないので、安心の最終回でした。
 
集合体としての鹿矛囲の映像表現(後日の座談会で言及していた、ぎりぎりに脚本家と擦り合わせて加えた表現というのはここかな)とか、鹿矛囲が最期に朱ちゃんの色相をクリアに持ち直させてったのとか、――鹿矛囲に関しては不足なく描ききられたように思いますね……。
 
1期で問われた〈個性〉に相当する副テーマとして2期は〈依存〉をクローズアップしており、それに合わせての東金朔夜の東金美沙子へのコンプレックス(一般的にマザコンという言葉が使われますが、私はこの言葉を認めていませんので使いません)設定かと思われるのですが、この辺りはあまりシリーズ上の必然性としてピンとくるものがないので現段階では私の中では保留というか、そのうち、あーそういうことか……って腑に落ちる瞬間が来るような気はするのですが、今のところ考察の欲求がありません。(1期で父子関係をやったのですよね。じゃあ母子関係は、というときにマザーコンピュータ的連想からシビュラに目が向くところにむしろシビュラシステムにそのイメージは無いのだと明示するためわざわざ切り離しを描いた、とか、考えてはみたけど)
 
霜月さんについて。2期最終回を経た今、公式サイトのキャラクター紹介を引きます。
 

PSYCHO-PASS公式サイトより引用ー
 
・2期

公安局刑事課一係に所属する史上最年少の監視官。
きわめて直感力に優れ、犯罪係数の高い人間を速やかに排除すべきと考える。槙島事件で友人を失った過去を持つ。
 
・劇場版

史上最年少で着任した監視官。
槙島事件で友人を失った過去を持ち、「犯罪係数の高い人間は速やかに排除すべき」という志向を持つ。
相反する考えを持つ朱に反感を抱いている。
 

 
構想もシナリオ完成も(1期脚本陣による)劇場版が先である、という事実を踏まえまして、2期での霜月さんのストーリーは、劇場版のキャラクター設定に至る霜月さんの内面の完成過程を描いたものであると了解しています。が、その内容がけっこう複雑かつもやもやを残すものだったので、劇場版脚本陣のキャラクター像と2期脚本陣のキャラクター像ってちゃんとブレずに繋がっているんだろうか? という疑問が浮かぶところ。(2期1話の時点ではブレずに重なっていると思うんですよ)
ただ、それで問題が生じるかというと、監督がしっかりやっているし、外形的に何の問題もないのだろうとは思います。
 
このサイコパスシリーズというのは元々、完成度よりも短期集中と効率でこなしていって結果を出す(そして最大限の結果が出た)、みたいな製作のしかたをしていると思うので、1期からドライブ感だからこその良さみたいなものがあるし、そこに2期で冲方さん引っ張ってきたことで競作性が加わって……という。それもこれも設定の強度と魅力のなせるわざであり(虚淵!)、そしてなによりも塩谷監督のコントロールでいろんなことをしれっと通していく感じ。いや上手く言えないけれど、この、しれっと通していく力量で保ってるんじゃないか(これは内容からというより座談会とかの印象だけど)。著名人材が集まっても核が壊れないのは、それだけでなかなか。
 
だから、2期は2期として設定の強度と競作性と監督のコントロール力を味わいながら私は楽しんで観ていましたよ。総評的には、ストーリー、はともかく、物語性、も(鹿矛囲まわりのテーマ性から)読み出せないことはないのだけれど、驚くべきほどドラマ(=キャラクター同士の遣り取りに拠るもの)がなかったという印象ですが、まあでも、私ほんとにあのほら煙草の煙のくだりがね、好きですし、あと朱さまが朱さまであってくれればそれで不満はないのです。
 
 
でもやっぱり公式が劇場版モードに入ると、ここに戻ってきたなあ!! これだよなあサイコパスは!!! という気がしてくるから現金なものです。いやむしろ、この盛り上がりのための溜めだったわけですが。
 
狡噛慎也が戻ってきます。
生きてる、現在の、狡噛さんが!
 
観たい……。