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MOZU Season2 〜幻の翼〜. #5

 
これだよ! この津城さんが観たかったんだよー!!という津城さんがみれたので(中盤)最終回は概ね満足です。それにしてもなんというか撮りたい絵優先で構成してるドラマだってのは一期の頃からひしひしとわかっているけれど、それにしてもなんというか打ち捨てられた潜水艦内で赤色灯で水の滴るクライマックスしたかったんだねきっとただそれだけなんだよね……っていう。そのこだわり嫌いじゃないですw
 
そもそも企画のコンテキストとしては一昨年の『ダブルフェイス』で香港ノアールの珠玉作品を完コピしてみせたこと(模写で技術磨くようなもん)、その成功体験と映像手法をつぎこんでハードボイルド路線ドラマの開拓と維持を仕掛けた作品&枠なのだと思いますので、何を学び何を残すべきかといったら映像の美意識以外にはあり得ないわけで。
 
ドラマレベルでこれくらい外連味に拘る作品が今後もぽつぽつとでも続いていってくれたらいいなと熱望します。
 
閑話休題。さて妻の悲劇を追う倉木の物語ですが、知りたかったことが最終的に明かされるくだりとその内容は、――いや我ながら全く関連のないところから引っ張ってきますがなんとなくこのへん、カズオ・イシグロの『わたしたちが孤児だったころ』の終盤部分を想起させるものがありました。周囲状況と主人公の認識の倒錯によるストーリーの幻想化(こちらのばあい倉木が迷妄しているわけではなく、舞台設定がリアリティを捨てることで同効果がもたらされているのですが)、および母(妻)の犠牲と想いという真相部分が、相似を感じさせたのでしょう。
 
このセカンドシーズンも秋にTBSで放送されますので、今度はじっくり事件の錯綜部分を整理しながら観てみようと思います。WOWOW放送は映像演出のスケールにげらげら笑いながら観てるだけでしたので。ええ。というわけで、スタッフ&キャストの皆さん、熱量の高いハードボイルドドラマへの挑戦をありがとうございました。それではひとまず。チャオ!